大分県国東市国見町で開催される「ケベス祭」
由来や歴史もすべて謎で不明の「ケベス祭」の流れを紹介します。
まずは「ケベス祭」の基本情報から。
「ケベス祭」2020年の日程
2020年開催中止
開催日時:2019年10月14日18:00~20:30
開催場所:大分県国東市国見町櫛来 櫛来社(岩倉八幡社)境内
「ケベス祭」祭りの流れ
18:00 シオカキ(海水で身を清める)
19:00 神事(拝殿にて)
19:30 ケベスの登場(トウバと格闘・参拝者を追い回す)
20:30 終了
シオカキから神事は、まあまあ分かります。
ケベスの登場?トウバと格闘?
最後に、参拝者を追い回す???
そして終了って…
なんだこれ?って
最初見たとき思わず笑ってしまいました。
参拝者を追い回して終了って…
気になったので詳しく調べてみました。
祭りに登場する主要な役「トウバ」
トウバは10の集落の氏子から毎年交代でトウバ(当番)が回ってきます。
トウバが回ってくるのは8年に1度。
ケベス役は体力がいるので若い成年男子から籤(くじ)で選ばれます。
ケベス役ができるのは一生に一度。
8年に1度で、さらに籤引きをするので、ケベス役に選ばれることは幸運かつ名誉なこととされています。
またケベスは地元では「ケベスどん」と呼ばれている。
18:00 シオカキ(海水で身を清める)
神官やトウバたち二十数人は櫛来社の裏の浜に行き、素っ裸になり海水で身を清めます。
19:00 神事(拝殿にて)
拝殿では神官がケベス面に祝詞を上げ神霊を面に迎え、ケベス役はケベスの面と白装束を身につけます。
「ケベスどん」が面を着けると、神官が「己に勝つ」という意味でケベス役の背中に「勝」という文字を指で書き、背中をポンと叩き気合を入れるとケベスどんが神そのものとなる。
19:30 ケベスの登場(トウバと格闘・参拝者を追い回す)
境内には山積みされたシダに火が入り、トウバは火を守るべく差又(さすまた)を手に持ち控えます。
その火を獲得しようとするケベスどんは、突如として火に突進します。
そこでケベスどんと火を守るトウバとの格闘がはじまり、トウバはケベスどんの突進を一度、二度と跳ね返しますが、三度目の突進でケベスどんは火に入り燃え盛るシダの山をかき回します。
火を獲得したケベスどんが燃え盛る火をまき散らすと、今度はトウバも一緒になり、火のついたシダを持って境内を駆け巡ります。
「参拝者の尻を叩きながら容赦なく火の粉を浴びせる」
参拝者は歓声と悲鳴を上げて逃げ、それを追うトウバたち、境内は騒然とします。
そして…
20:30 終了
※ちなみに、火の粉がかかると無病息災のご利益があるそうです。
どうでしたか?
奇祭といわれる意味がよくわかります。
こんな意味ありげな祭りなのに、起源や名称の由来など一切は不明だそうです。
ただ櫛来社に古来より伝わる神事として代々の氏子が受け継ぎ、守り続けてきたということです。
「ケベス祭」を見に行きたい方に【交通アクセス情報】
電車:JR[日豊本線]宇佐駅下車→[大分交通 伊美線]「伊美」行きバスで約60分→終点「伊美」よりタクシーで約5分。徒歩だと約35分
最寄りの高速道路IC:[大分自動車道]速見IC
※速見ICより約60分。
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最寄りの空港:大分空港
公式 大分県国東市